「すでにそこにある」存在

2024年5月2日
「すでにそこにある」存在

ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」にあるエピソードで、聴覚に課題がある息子に対して「絶対に聞こえるようにしてみせる」という強い願望を持ったという話があります。

それに関して興味深い解説を読みました。

ナポレオン・ヒルがそこまでの強い願望を持ったのは「アガペー」が背景にあります。

アガペーとは無償の愛です。

人は、願望に対して根拠を持つことで確信へと変わり、確信によって願望をすべての物事よりも最優先にすることで成功へと近づきます。

ヒルは、アガペーによってこれと同じ状態になることができたのです。

ここで注意が必要なのは、目標や願望から確信を持てずに悩んでる人が、この話を参考にして自分の目標や願望を家族へ当てて確信を得ようとすることです。

なぜ、それが問題かというと、「考えた上で出てきた内容」と「すでにそこにある内容」は別物だからです。

無償の愛は「考えた上で出てきた内容」ではない。

「すでにそこにある」存在に対して無条件で無意識に与えているものです。

目標や願望を家族に対して向けることが問題ではなく、それで確信を得ることもできますが、確信を得るためにそうしてみるというのは順番が逆なのです。

たとえば、「明確な願望を作りなさい」と言われて考えた願望は、あまり意味がないということですね。

これまで自分は「すでにそこにある」存在ではなく、ひねり出した願望という側面が強かったです。

すごくスッキリしましたし「これが明確な願望」と言えるようになりました。

それが実現するように努力します。